【Podcast #14】学ぶ姿勢の「静かな注意深さ」と、身体に馴染ませるための習慣

18歳の冬、ラーメン屋の親父さんから教わった「社会の温かさ」

4月、新しいスタッフを迎え、ふと思い出したのは自分のアルバイト初体験でした。 18歳の時、インドへの一人旅の資金を貯めるために飛び込んだラーメン屋さん。

慣れない手つきでニンニクの皮を剥き、お水を運び、必死に働いた2ヶ月。最後にいただいた給料袋には、約束の2倍の金額が入っていました。「旅の選別だ」と言って笑ったオーナーの粋な計らい。あの日感じた「社会って温かいんだな」という感動が、今の私の「若い人を応援したい」という根っこに繋がっています。


■ クンデラが描いた「テレザのまなざし」

今回、どうしても読み返したくて図書館から借りてきた本があります。ミラン・クンデラの『存在の耐えられない軽さ』。

その中で、田舎から出てきた少女テレザが、カメラ(写真)を学ぶシーン。

「テレザーは教授が学生たちの顔には滅多に見る機会がないような静かな注意深さで、その話に耳を傾けていた」

この「静かな注意深さ」という描写。これこそが学びの最も深い瞬間ではないでしょうか。好奇心が溢れ出し、一瞬も逃さず吸収しようとするあの顔。私自身もそうありたいし、子供たちやスタッフの中にも、そんな「まなざし」を見つけた時、私は何とも言えない喜びを感じます。

■ 村上春樹と「やりすぎる価値」

学びを単なる「出会い」で終わらせず、日々の中にスタッキング(積み上げ)していくために。村上春樹さんの『走ることについて語るときに僕の語ること』にある言葉を引用します。

「やるだけの価値のあることには、熱心にやるだけのある場合にはやりすぎるだけの価値がある」

掃除、ストレッチ、料理の研究。誰に指示されるでもなく、自分が納得するまでやりすぎる。その初期衝動を「習慣」というリズムに落とし込み、身体に馴染ませていく。マンネリを感じたら、時には好奇心の赴くままに全く別の場所へ行ってみる。そうやって「ヘルシー」な精神状態を保つことが、長く走り続けるコツだと感じています。

■ 【実践レシピ】お弁当の主役「黄金比のだし巻き卵」

最後に、らん菜の「タコめし弁当」でも愛されているだし巻き卵のレシピを。

  • 材料: 卵(Lサイズ)4個
  • 出汁の黄金比(八方だし): 70ml
    • 昆布・鰹だし 8 : 薄口醤油 1 : みりん 1
  • ポイント: さらに「みりん」を大さじ2足すことで、冷めても美味しい甘みが出ます。

プロのコツ: 卵を巻くときは「バク転」のイメージで。真上にふわっと放り投げるようにして箸で回すと、綺麗に巻けます。4個でちょうど8カット。午後を元気に過ごすためのタンパク質補給に最適です!


🌏 English Summary: The “Quiet Attentiveness” of Learning

Episode #14: From First Jobs to Philosophical Flavors

In this episode, Yoshifumi Sarukawa reflects on his first job at age 18—a ramen shop where the owner doubled his pay as a “parting gift” for his solo trip to India. This kindness shaped Yoshifumi’s desire to support the younger generation today.

Key Themes:

  • The Hunger for Learning: Drawing from Milan Kundera’s The Unbearable Lightness of Being, Yoshifumi discusses “Tereza,” a character whose “quiet attentiveness” while learning photography serves as a beautiful metaphor for true curiosity.
  • The Value of Overdoing It: Quoting Haruki Murakami, he emphasizes that if something is worth doing, it’s worth “overdoing” until it becomes a part of your physical intuition.
  • The Recipe – Dashimaki Tamago: A staple in his “Takomeshi Bento for Kurashina”. The secret lies in a 70ml “Happo Dashi” (8 parts dashi, 1 part soy sauce, 1 part mirin) plus an extra 2 tablespoons of mirin for a rich, lunchbox-friendly sweetness.

■ Podcastで詳しく聴く 

【Podcast #14】学ぶ姿勢の「静かな注意深さ」と、身体に馴染ませるための習慣

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