3月も最終週。先日の「都城さくらマラソン」ハーフの完走を経て、改めて私自身のベースにある哲学を整理しました。
1. 膝の痛みを通じた共感と、村上春樹の言葉
1月中旬に左膝を負傷し、練習不足のまま挑んだハーフマラソン。 スタート前にお会いしたお天気キャスターの方との「膝の水を抜く痛み」の共有は、奇妙な連帯感を生みました。弱みや痛みをさらけ出すことは、時に最強のコミュニケーションになります。
レース中に反芻したのは、村上春樹氏の言葉です。
“Pain is inevitable. Suffering is optional.” (痛みは避けがたいが、苦しむかどうかは自分次第だ)
準備不足という事実は変えられませんが、それをどう受け止めて走り抜くか。10km過ぎのしんどい時間帯、この言葉がふと思い浮かび、支えとなりました。
2. 神田裕行氏に学ぶ「Less is More」
料理の指針にしているのは、ミシュラン三ツ星・神田裕行さんの『お惣菜十二ヶ月』です。神田さんが説く「美味しさの定義」を、常に意識しています。
- 出汁の味がしっかり取れているか
- 素材の味が活かされているか
- 調味が調和しているか
和食の神髄は**「引き算」にあります。“Less is More”(少ないほどより豊か)**。 余計なものを削ぎ落とし、素材の本質を研ぎ澄ませる。日本的な審美眼が感じられてとても好きな概念です。
3. 出汁の「自由研究」とリカバリー・ルーティン
出汁の引き方については、「自由研究」のように柔軟に楽しみながら試行錯誤しています。
- 比率: 浄水1リットルに対し、昆布10g(一晩じっくり)、鰹節30g。
- 旨味のスタッキング: 昆布のグルタミン酸、鰹節のイノシン酸、そして生のキノコ(グルタミン酸)や鶏肉。これらをどう重ねるか。
レースで疲弊した体に、自ら引いた澄んだ出汁を流し込む。細胞一つひとつに栄養が染み渡っていく感覚は、まさに最高の回復法です。自分の手で素材を扱い、体を整える。清々しく気持ちのいい美味しさです。
Podcastで詳しく聴く [#12:ハーフマラソン完走と体を回復させる『出汁』の取り方]
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